Pay money To my Pain
12/30 ZEPP TOKYOで、Pay money To my Painのライブが行われた。
僕はチケットを持っていなかったが、始発に乗り、朝の五時に一番乗りして並んだ。
グッズを買い終えた後、場所を移してYouTubeでのライブ配信を観た。
今までのPTPを総括したヒストリームービーの後に、待ちに待ったライブが始まった。
舞台の幕にシルエットが四つ浮かぶ。
K、PABLO、T$UYO$HI、ZAX。幕が落ちるといつもの場所にKさんはおらず、画面の中で歌っていた。
いつものように。
僕はそこで今日のライブがいつもと同じだと思った。
確かにカタをつける為のライブだった。
けれど、いつも通りに見えた。
Kさんが歌って、PABLOさんが弾き倒して、ZAXさんが笑顔で叩いて、T$UYO$HIさんがその音をまとめる。
僕の知っているPTPだった。
途中からは三人で演奏をした。
そこにある歌声は観客が作ったモノで、Kさんの声ではない。
Kさんはもういない。
それを実感した。
けれど、歌の中にKさんの思いが詰まっていた気がした。
Kさんはいなくなってしまったけど、幸せなことに僕らの遺伝子にそれらは組み込まれた。だから、歌を忘れなきゃいいんだな、と思った。
最後のMCで、PABLOさんがPTPの無期限の活動休止を発表し、約10年間楽しかったと言った。
僕が彼らに出会ったのが2006年の5月頃なので、約8年ファンだった。
今思えば、なんて幸せだったのだろうと思う。
ライブに何回も行き、新曲に震えて、新譜が出るのをワクワクしながら待った。本当に惚れたバンドだった。
きっと僕は2006年からPTPと幸せな恋愛をしてきたのだと思う。
それが、今日一旦幕を閉じた。
悲しくはあるけど、後悔は無い。
僕はPay money To my Painを全力に恋したから、何の後悔もありません。
僕は素敵な恋愛をしたんだ。
それは、Pay money To my Painってバンドなんだ。
自慢の話なんだ、聞いてくれるかい?